昨日聴いた1枚 (気のきいた1枚)
前回の更新から少し空いてしまった・・
相変わらず演奏会も音楽も良く聴いているのだけどシステムはいじってはいなくて、そんな関係から昨日聴いた1枚を。
今回はラテンジャズ系ピアノのミッシェル・カミロとフラメンコギターのトマティートのデュオ。
ピアノとフラメンコギターというと超絶技巧と早弾きで押しまくるイメージで自分としてはその手はあまり好きではないのだけど、このCDはそういう面も多少散りばめながらも、ジャズ的に聴かせる要素とフラメンコ・ラテンの情熱的な要素がみごとに融合して聴いていくうちにどっぷりと浸れ、あっという間に1枚を聴き終わってしまう厚みと温度感がある演奏になっている。
このCDでつい聴き込んでしまうのはの二人の演奏が良いことに加えてCD化の音作りが演奏ととてもマッチしている点も大きいとお思う。
ピアノの音像は大きく左右のスピーカーいっぱいに広がりギターの音像はセンターにあってもかなり大きめ、そして全体に音圧も高めとなっている。
ともするとかなり嘘っぽい演奏に聴こえてしまう音作りなのにそうは感じない、躍動感・情熱そしてしっとり聴かせる二人の演奏を非常に巧くCDのフォーマットに詰め込んだオーディオ的な快感が得られる音となっている。
曲もチック・コリアのスペイン、そのイントロとして一曲目はアランフェスの旋律、ラテンの名曲ベサメ・ムーチョ、そしてオリジナルのフラメンコとどれも魅力的な曲が並んでいるんだけど
自分の場合はどちらかと言えばギターに耳が行ってしまうこともあって特に3曲目ベサメ・ムーチョが気に入っている。
ベサメ・ムーチョは自宅のライブラリー内だけを検索してもたくさんの演奏がリストアップされるけど、その中でもお気に入りの演奏となっていている。
SPAIN / MICHEL CAMILO & TOMATITO